団塊の世代と老後年金生活
ファイト団塊の世代
団塊の世代のための退職から資産運用まで

さぁ、いざ定年退職
平成19年11月30日、その日はいつもにも増して寒い一日であった。いつもより少し早く目覚めたので、サラリーマン最後の朝食をゆっくりと食べた。気持ちを落ち着かせようと試みたが、寂しさだけは隠せなかった。妻が門のところまで見送ってくれた。「あなた、いってらっしゃい」の一言が妙にやさしく感じられて、返す言葉が出なくなってしまい、うなずくのが精一杯であった。
職場では、もうやるべきこともなく、自分の机を雑巾でピカピカに拭いた。同僚達と思い出話などをしていると、時間はあったという間に過ぎた。夕方5時を過ぎると、上司が缶ビールとつまみを用意してくれ、宿場全員で簡単な送別会を開いてくれた。皆から暖かい声をかけてもらい、思わず目頭が熱くなった。
家に帰ると、息子達が孫を連れて来ていた。妻が用意してくれていたのは「牡蠣鍋」。寒い一日であったので、本当に心から暖まった。家族を囲んでのこの「牡蠣鍋」の味は忘れられない。「お父さん、長い間本当にお疲れさま」と全員に言われると、不覚にも泣き出した。決して裕福ではなかったが、一生懸命頑張ってきてよかった。
終わりよければ・・・というが、自分の人生も決して悪いものではなかった。


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